XPPen Deco 640ペンタブレットをお買い上げいただきありがとうございます。このユーザーマニュアルは、製品の機能と特徴を詳しく説明するために特別に作成されています。製品を安全かつ適切に使用するために、ご使用前に本マニュアルをお読みください。製品の継続的な改良のため、掲載内容が実際の製品とはデザイン・仕様が一部異なる場合がございます。また、本マニュアルは予告なく変更されることがあります。
注意: ユーザーマニュアルの掲載画像はあくまで参考用です。デバイスに付属するマニュアルはモデルによって異なる場合があります。
製品概要
1. ペンスリーブ
2. インジケータランプ
a. 点滅:スタイラスペンが作業エリア内にあるが、接触していない。
b. 常時点灯:スタイラスペンが作業エリアに接触している。
c. 消灯:スタイラスペンが作業エリア外にある。
3. USB-Cポート
4. 仮想ショットカットキー:ペン先を使ってクリックし、コマンドを呼び出します
5. 作業エリア
付属品リスト
ペンタブレット x 1
スタイラスペン x 1
替え芯 x 10
USB-C to USB-Aケーブル x 1
替え芯抜き x 1
USB to USB-C変換アダプタ x 1 *
パソコンに接続
USB-C to USB-AケーブルをパソコンのUSBポートとタブレットのUSB-Cポートにそれぞれ接続してください。
Androidスマートフォンまたはタブレットとの接続
1. OTGアダプタを介してUSB-CケーブルをAndroid端末とペンタブレットにそれぞれ接続してください。
2. XPPenペンタブレットとAndroid端末を縦に置き、筆圧感知に対応したAndroidアプリを開いてください。
3. Android端末の画面自動回転機能を無効にし、縦画面のままで使用してください。
* 現在、ペンタブレットはAndroid端末の縦画面モードのみに対応しています。横画面では正常に使用できません。
Windows 7以降
macOS 10.12以降
Android 10.0以降
Chrome OS 88以降
Harmony OS
Linux
ドライバのインストール
デバイスを正常に動作させるために、使用前にドライバをインストールしてください。
製品モデルに適したドライバをXPPenのウェブサイト (https://www.xp-pen.jp) からダウンロードしてください。
注意
1. ドライバのインストール前に、すべてのウイルス対策ソフトウェアとグラフィックソフトウェアを終了してください。
2. インストール前に、他ブランドのペンタブレット/液晶ペンタブレットのドライバをアンインストールしてください。
3. インストール完了後、パソコンを再起動してください。
4. デバイスの性能を最大限に発揮させるために、定期的にドライバを最新版に更新することを推奨します。
Windows:
解凍後、管理者権限で「exe」ファイルを実行し、画面の指示に従ってインストールを完了させてください。
Mac:
ファイルを解凍し、「exe」ファイルを実行して、画面の指示に従ってインストールを完了してください。システム設定→プライバシーとセキュリティ→アクセシビリティに移動します。ワイヤレスの場合:システム設定→プライバシーとセキュリティ→アクセシビリティ&Bluetoothに移動し、PenTabletDriverオプションがチェックされていることを確認してください。これらの設定が不十分な場合、デバイスとドライバが正しく機能しない可能性があります。
リストにPenTablet_Driverがない場合、「リソースライブラリー -> アプリケーションサポート -> PenDriver」の順にドライバを手動で追加してください。
Linux:
DEB:コマンド「sudo dpkg -i」を入力します。インストールファイルをウィンドウにドラッグしてコマンドを実行します。
RPM:コマンド「sudo rpm -i」を入力します。インストールファイルをウィンドウにドラッグしてコマンドを実行します。
Tar.gz:ファイルを解凍します。コマンド「sudo」を入力し、「install.sh」をウィンドウにドラッグしてコマンドを実行します。
ドライバ紹介
ドライバはインストール後に自動的に実行されます。自動的に実行されない場合は、手動で実行してください。
デバイス未接続時、またはデバイスが正常に接続されていない場合、以下のメッセージが表示されます。接続方法をご確認の上、デバイスの再接続、パソコンおよびドライバの再起動をお試しいただき、改善しない場合にはカスタマーサポートにお問い合わせください。
デバイスがパソコンに正常に接続されると、デバイス名がドライバインターフェースの左上に表示されます。
ドライバを介して複数のデバイスに同時に接続できます。特定のデバイスに切り替えた後、そのデバイスの設定をカスタマイズし、行ったすべての変更はそのデバイスにのみ適用されます。
デバイスの設定
作業エリア
「作業エリア」にて、デバイスの作業エリアと画面エリアの間のマッピングを設定してください。
画面エリア
現在のモニタの表示エリアとデバイスの間のマッピングを設定できます。
複製モードで複数のモニタを使用する場合、デバイスの作業エリアはすべてのモニタにマッピングされます。作業エリアでペンを動かすと、すべてのモニタ上のカーソルが同時に動きます。
拡張モードで複数のモニタを使用する場合、「画面エリア」タブに移動して、デバイスの作業エリアがマッピングされるモニタの1つを選択します。
モニタのマッピングエリアを設定するには、2つのオプションがあります。
1. フル画面エリアに設定:選択したモニタをフル画面で使用
2. 画面エリアのカスタマイズ:画面エリアをカスタマイズする方法は3つあります。
&ドラッグしてエリアを選択:画面上のある点から別の点までカーソルをドラッグします。
&クリックして画面エリアを設定: モニタ上で左上の位置と右下の位置をクリックして選択します。
&座標:X、Y、W、Hの対応する入力ボックスに手動で座標を入力します。
モニタの識別:
すべての接続されたモニタを識別します。各モニタの左下隅に識別番号が表示されます。
ペンタブレット
現在のデバイスの作業エリアを設定できます。
1. フル作業エリア:デバイスの全作業エリアが使用可能です。
2. 作業エリアのカスタマイズ:3つの方法があります。
&ドラッグしてエリアを選択:デバイス上のある点から別の点までカーソルをドラッグします。
&クリックして作業エリアを設定: デバイス上でスタイラスペンを使って左上の位置と右下の位置をクリックして選択します。
&座標:X、Y、W、Hの対応する入力ボックスに手動で座標を入力します。
3. 縦横比:デバイスの作業エリアと選択した表示エリアの縦横比が一致する最大値に範囲を設定します。
例えば、モニターとデバイスの縦横比が異なる場合、「フル作業エリア」を選択するとデバイス上で正円を描いても、縦横比の違いから楕円になってしまいます。この場合、「縦横比」を選択する事で描いた通りに描画されるようになります。ただし、一致しない比率の範囲で作業エリアの一部が使用できなくなります。
回転の設定:
デバイスを0°、90°、180°、270°の時計回りに設定して使用できます。左利きモード:180°を選択することで有効になります。
ショートカットキー
画像上のボタン位置(1-8)をクリックして、その機能をカスタマイズします。
アプリケーション
ドライバは、異なるアプリケーションに対応する機能を設定できます。
リストからアプリケーションを追加し、アプリケーションにチェックを入れて、ペンキーの機能をカスタマイズします。
例えば、あるアプリケーションを選択して設定を変更した場合、そのアプリケーションの起動中にのみ変更内容が有効になります。アプリケーションの切り替えはドライバが自動的に認識し、最大 7 つまで追加できます。
1. アプリケーションバーの右上にある+アイコンをクリックしてアプリケーションリストを開きます。
2. 表示されているアプリケーションから追加するアプリケーションを選択するか、「参照」をクリックしてインストールされているアプリケーションから追加します。
3. 「OK」をクリックすると、選択したアプリケーションがアプリケーションバーに追加されます。
4. 追加したアプリケーションを削除したい場合は、アプリケーションバーで選択後「-」アイコンをクリックして削除します。
すべてのアプリケーションを選択した場合、他のカスタマイズされていないアプリケーションにも適用されます。
ペンの設定
スタイラスペンが作業エリア内にある場合、デバイスはスタイラスペンを認識し、ドライバに追加します。使用するスタイラスペンはデバイスと互換性がある必要があります。
画像上のペンボタンの位置をクリックして、その機能をカスタマイズします。
キーボードから入力:
キーボードショートカットを直接キーボードから入力して設定できます。例えば、3DMAX ソフトウェアでは「Alt+A」に設定すると、位置合わせツールを使用できます。
複数のショートカットキーを設定する事もできます。例えば、Ctrl+C、Ctrl+V と入力してキーを押すと、設定された機能がすべて実行されます。
Windows(Command):システムキーを含む組み合わせキーを追加できます。例えば、Win(Cmd)+Shift+3を入力するには、Shift+3を押すだけでドライバが自動的にシステムキーを追加します。
マウスでコントロール:
マウスとキーボードのキーの組み合わせを設定します。例えば「Shift」と「左クリック」を選択すると、この組み合わせに対応したソフトウェア上の動作が実行されます。
その他-プレシジョンモード:
画面の領域を限定し、その領域に対してより詳細な描画を行うことができます。
アプリケーションの実行:
選択したアプリケーションを実行します。
カスタム名:
現在の設定の名称をカスタマイズできます。
筆圧設定:
「筆圧カーブ」を調整するか、プリセットの筆圧オプションを選択します。
マウスモード:
マウスを操作する感覚を再現し、ペンを作業エリアの外に移動すると、カーソルはその位置に留まります。マウスモードを選択すると、デバイス上のカーソルの速度を調整できます。モードを選択しない場合、デフォルトでペンモードが適用されます。
Windows Ink(Windowsのみ):
Windowsはデフォルトで手書き機能に対応しています。Microsoft Office/Whiteboardまたはその他のソフトウェアでこの機能を使用する必要がある場合は、チェックボックスをオンにしてください。
ドライバ設定
エクスプレスキー無効化:
デバイス上のすべてのキーの機能およびキーの状態表示を無効にします。
メッセージ無効化:
キーを押した時の、画面下部の状態表示を無効にします。
診断ツール:
ドライバの使用中に問題が発生した場合は、診断ツールで情報を確認できます。
フィードバック:
ドライバの使用中にご質問やご意見がありましたら、このページからフィードバックをお寄せください。
設定ファイルのインポート・エクスポート:
設定内容をインポート・エクスポートし、設定ファイルとして読込・保存が可能です。(エクスポートする前に、ドライバ画面左の「保存」ボタンをクリックして変更した機能を適用してください。この機能は同じOS間でのみ利用できます。
ドライバのアンインストール
Windows:
スタート -> 設定 -> アプリ -> アプリと機能(インストールされているアプリ)」の順にタップし、「Pentablet」で画面の指示に従って「アンインストール」を左クリックします。
Mac:
[Go]→[アプリケーション] に移動し、XPPenを見つけて、画面の指示に従って「UninstallPenTablet」をクリックします。
Linux:
Deb: コマンド「sudo dpkg -r XPPenLinux」を入力してコマンドを実行します。
Rpm: コマンド「sudo rpm -e XPPenLinux」を入力してコマンドを実行します。
Tar.gz: ファイルを解凍します。コマンド「sudo」を入力し、uninstall.shをウィンドウにドラッグしてコマンドを実行します。
1. コンピュータがデバイスを認識しない。
コンピュータのUSBポートが正常に動作しているか確認してください。動作していない場合は、別のUSBポートを使用してください。
2. スタイラスペンが動作しない。
a) デバイスに付属していたスタイラスペンを使用していることを確認してください。
b) ドライバが正しくインストールされていることを確認し、ドライバのペンの設定が正常かどうかを確認してください。
3. カーソルは動くが、描画ソフトがペンの筆圧を感知できない。
a) 描画ソフトが筆圧をサポートしているか確認してください。
b) XPPenのウェブサイトから最新のドライバインストールファイルをダウンロードし、ドライバ上から筆圧が検知されているかどうかを確認してください。
c) ドライバをインストールする前に、ウイルス対策ソフトとグラフィックスソフトを無効にしてください。
d) インストール前に他社製のドライバを完全にアンインストールしてください。
e) インストールが完了したらパソコンを再起動してください。
f) ドライバで筆圧が正常であれば(Windows:ドライバーのペンの設定でWindows Inkが有効になっていることを確認してください)、描画ソフトを実行して再度テストしてください。
4. 特定のソフトウェア上で線を引いた際、描画が遅延する。
パソコンの仕様(CPUとGPU)が、インストールされている描画ソフトの推奨設定要件を満たしているかどうかを確認し、開発元の FAQ などに従って、関連機能の設定を最適化してください。(例えば、ソフトウェア側で手振れ補正などを設定した際、パソコンの性能によっては遅延が発生します)